沖縄県身体障害者スポーツ大会

とある日、8月にアーチェリーの大会がある事を横田さん(沖縄県身体障害者アーチェリー協会会長)から聞きました。

私は学生の頃から運動が大好きでしたが、動きのあるスポーツしか経験がなく、アーチェリー競技は私の中で、イメージの浮かばない地味なスポーツという印象でした。
見学へ行き、道具を見たり触れたり、競技の注意事項などの説明を聞きながら『私は集中力、落ち着きが足りないので無理かも』と言うと、横田さんは『集中力が足りない人が一番いいんだよ!石川さんにあっているんじゃない?』と思わぬ返事が返ってきました。

 


アーチェリーを楽しみながら自分の短所が改善されるのなら一石二鳥だなという思いと、実際に体験して思のほか夢中になり興味が沸いてきたので、単純な気持ちでアーチェリーを始めてみました。
練習中は、ほとんど横田さんとマンツーマン。自分の悪い癖や姿勢などを指示されましたが、練習するたびに弓の弦が左腕に当たり、痛さのあまり驚きます。それと同時に気を張り直すも、ふと気を抜いた瞬間にビッシイと凄い勢いで腕を弾き、翌日には紅イモのように腫れた左腕が痛々しく残りました。油断禁物、練習中もピリピリ感を出し、私は真剣です。

私が一番嬉しく感じた事は、綺麗なフォームで矢がまっすぐに飛び、横田さんが満面の笑顔で誉めてくれる事です。凄く嬉しくてモチベーションが上がる瞬間でした。

 

本来は8月13日が大会でしたが、台風で延期になり、練習する時間を1か月も得られて良かったなと思いました。
そして迎えた9月23日(秋分の日)。雲一つなく、風もなく、秋晴れの最高なシチュエーションで、大会が開催されました。

緊張のあまり、朝7時半に一番乗りで会場に着くと、ボランティアの皆さんが会場作りの準備をしていました。選手の皆さんや応援の方々も、続々と会場に入り、開会式が始まります。私にとって初めての大会です。

 

競技中にもたくさんの声援が私へ降り注ぎ、お陰で楽しんで競技が出来きました。結果15m女子、金メダルの賞を取るという快挙です。
私にとっては、人生何十年ぶりの賞でした。凄く嬉しくて、アーチェリーに出会えて本当に良かったと思います。

そして暑い中、長時間応援してくれた皆さんに感謝です。ありがとうございました‼

沖縄県身体障害者スポーツ大会