ChatGPTは人工知能技術を利用した会話型AIでネットで話題になっています。いろいろな質問に答えてくれるというので、業務で使っているHTMLやCSSにおいて、うまくいかなかったCSSやHTMLの書き方についてChatGPTに質問してみました。
あまりに長いHTMLをまるごとチャットに投稿することはできないようですが、CSSが思った通りに表示されないときに、うまくいかなかった箇所を抽出して正しい記述について質問してみました。
なるほど、こういうCSSを書いたらできるのかというような回答は得られましたが、これがベストの答えなのかと疑問に思い、他のスタッフにも聞いてみましたが、別の答えが返ってきました。
結局は他のスタッフが検索して探してくれた情報をもとにCSSを作成しました。 ネットメディアのGizmodeでChatGPTに関する記事「ChatGPTなどの対話型AIは「正解を探す検索エンジン」ではなく「単語の計算機」と考えるべきだという指摘」の中で映画「メッセージ」の原作「あなたの人生の物語」作者のテッド・チャン氏は以下のように述べていました。
「JPEGが高解像度の画像情報の多くを保持するのと同じように、言語モデルはウェブ上の情報の多くを保持します。しかし、正確なビット配列を探しているのであれば、それは見つかりません。得られるのは近似値だけです。しかし、その近似値はChatGPTが得意とする文法的に正しい文章で表現されているため、通常は許容されます」 同じように話題になっている画像生成AIやChatGPTは迅速に答えを返してくれますが、それが必ずしも完璧な正解ではないとつねづね感じていました。
ChatGPTに質問するのはいいのですが、これは自分の視点を変えるための発想補助ツールとして使ってみるのがいいと思いました。
人間が失業するほどのAIがいつか開発されるかもしれませんが、まだまだ人間が考えることはたくさんあるのだなというのが現時点での私の感想です。
(いしかわ)