長野の生活の様子を遅くなりましたけどお話しします。基本的に和子さんは添加物のものは使いません。肉もなるべく生協で買います。
私が長野に行ったのは30年前のことです。4月28日~20日間居ました。沖縄から8時過ぎの飛行機出発し、到着したのは午後の5時前で夕方でした。駅に信州大の学生(ボランティア)と和子さんが乗用車(和子さんの車)で迎えに来ていました。運転のできない和子さんが車を持っている事にびっくり(沖縄では聞いた事が無い)しましたが、信州大の農学部の学生に畑仕事を教えると言う事で長野県警から駐停車許可証を頂いていると言って乗用車と軽トラがありました。
その日は夕飯を学生が作ってくれ、私を待っていました。外にはまだ雪が積もっていて4月ですが寒かった(5℃)です。部屋の中は10℃です。当り前ですけどね。その日は掘りごたつに入り食べました。初めて掘りごたつに入りました、遠赤外線でとっても暖かかったです。学生さん達と話をしながらの食事は、珍しい物(フキノトウ・タラの芽の天ぷら・ゼンマイの炒め物や蕎麦、何かは知らない山菜)ばかりでした。美味しかったです。
夜、私は2階の1室を使わせてもらいました。しかし、寝る前に和子さんから毛糸の帽子を渡され、「これをかぶって寝て」と言われて、なぜと思いましたけど、納得です。布団に入ってしばらくすると頭が凍るほど冷えて、目はもやがかかったようで、顔は寒さで痛かったです。40才にして初めての経験です。ストーブが無いと寒くて眠れませんでした。コンクリートと木造建ての半々の家の窓から隙間風が入り~!う~寒い!!
翌日は学生が朝から1階でワイワイしていて何事かと起きました。庭で何やら作る準備と台所では朝ごはんを作っています。起きて和子さんに聞いたら、「今日は年間行事の日で、味噌作りと野沢菜の漬けこみをする日なので20人位いるはず」と言っていました。味噌と漬け物を1年分自分の家で作ることをしているとはびっくりでした。
朝食後、畑に連れて行ってもらいました。野沢菜の刈り取りです。私と和子さんと学生2人は歩いて行き(10分位の所に蕎麦の畑と野菜畑が4つあります)後の 2人は軽トラに乗っていきますが、歩きは散歩みたいで楽しかったです。途中アケビを取って食べたり、川の土手にふきのとうや、つくしがあったのでそれを学生と摘み帰りました。
お昼は和子さんの畑で収穫した粉を使ってお蕎麦とうどんを打って食べました。美味しかったです。庭にはタラの木があり、その新芽を取り夕飯にします。
家では味噌の大豆を大鍋に籠を敷き蒸していました。蒸した大豆を臼と杵でついている学生もいます。つき終わった大豆を直径10cm位のたまにして2階の私の隣の部屋に表面が乾くまで並べて干すそうです。それを樽に塩と干した大豆を交互にたたきつけます(空気を抜く為)。野沢菜も樽に塩と野菜とを交互に入れて保管します。
寒さは厳しかったですが、自然と人の温もりに触れた、心に残る20日間でした。
(愛)